ギャンブル依存症に関して思うこと
こんにちは、raeです。
ニュース番組を見ていた時に3歳の長女をほったらかしておいてスロットを優先した母親が逮捕されたという報道を見ました。
直接このことについて書く気はないのですが、ほんの数か月だけスロットにはまっていた時期があり、考え方を改めたことによってやめることができた僕の体験談を書いていこうと思います。
ほんの少しだけの間だったので、今ギャンブル依存症で悩んでいる方の力になるには少し及ばないかもしれませんが、考え方だけでもお伝えできればいいなと思います。
1.スロットを始めたきっかけ
思い返せば僕が初めてスロットをやったのもやめたのも大学生の時でした。
大学は東京にあったので、授業終わりに行くような遊びは山のようにあったのですが、その中でも友達が一番はまっていた遊びということで暇つぶしとして僕もパチスロ屋についていきました。
何というか初めのうちは友達にスロットの設定判別の基準などを聞かされて、「もしものすごくいい条件の台が空いていれば2000円くらい打ってみようかな」という気持ちで店内をフラフラしていました。
そしてある時ちょうどいい台が奇跡的に空いていたので座ってなんとなく打っていたらなんとたったの1000円でランプ(通常時はボーナスに入る目になかなか入らず狙って押しても滑るようにできているのですがそれが光ると滑らない状態になる)が光り、ビッグボーナスといって約7000円分のメダルを獲得できる、いわゆる当たりを引くことができました。
その日は儲かったのでいい気分で家に帰りました。
2.ハマっていき、ネットで攻略情報を調べだすようになってしまう
スロットにはまってから約一か月くらいたった時に、タイトルにもあるようにネットでどういう目ならボーナスに入りやすいのかといったことやどの機種が勝ちやすいのかということを調べるようになっていきました。
ここでよくなかったのは、余計な情報が目に入ってきてしまったことです。
その余計な情報とは、ざっくりいうと設定がいい台と悪い台でボーナスに入るために必要な平均金額がいくらかという情報でした。
それまではかけても3000円くらいで全然財布が痛むことがなく、むしろ運よく勝てていることが多かったのですが、その情報を得てからは「少なくともいくらかけるまではこの台で打とう」という気持ちが出てきてしまい、勝てなくなってしまっていました。
勝てなくなった理由は今考えれば当たり前なのですが、例えば1000円だけで7000円分の勝ちを引けば6000円勝ちなのですが、ボーナスを引くために7000円もかけてしまうとボーナスを引けたとしても勝ち額は0円になります。
「せっかくボーナスを引いたのにもかかわらず儲かってないのは渋いなあ」なんて馬鹿なことを考えながら追加でお金を投入しているようになってしまいました。
そうしてだんだんと負け額を増やすようになっていってしまいました。
3.やめる直前の話とやめた時の話
やめるようになったきっかけから先にお話ししようと思います。
当時大学生だったのでもちろんバイトをしており、その給料日にはほしいゲームや高いイヤホンを買ったり、都内で行ってみたいところや食べてみたいものなどを楽しむなどしていた僕でした。
しかし、スロットにはまってからは給料日の午前中に振り込まれたバイト代を持ってパチスロ屋に行き、少なくとも5000円くらいをすっていました。
「たったの5000円なら依存症じゃない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが大学生にとって月に多くて50000円くらいしか入らないバイト代の一割をたったの一日で失ってしまうというのは本当にまずいことなのです。
しかしそんな大事なことにも気づけずに馬鹿の一つ覚えのように僕はお金を無駄にしていました。
そしてある時、パチスロ屋のトイレでパチンコ依存症で悩んでいる人に療養施設みたいなものを進めているようなチラシが貼ってあるのを見て、僕は
「こんなのに行かなきゃいけない人もいるんだなあ」と自分のことを棚に上げて思っていました。
確かその翌日くらいに大学の授業が突然休みになったこともあって暇つぶしにパチスロ屋に行った時でした。
男性の店員さんが二人で集まってこそこそと僕のほうを見ながら話している様子でした。
なんか変だなあとしか思わずにその時は完全に思考が停止していたので特に設定の判別を少しもすることなく台を選んで座りました。
特に考えがあって打っていたわけじゃないので当然のように10000円もすってその日は切り上げようと席を立った時に先ほど僕のほうを見ていた店員の片方とすれ違ったときに確かに「馬鹿だなあ」という言葉が聞こえました。
まさか自分のことじゃないだろうと思っていた僕でしたが、あまりにも気になりすぎてその後も何度か同じパチスロ屋に行ってみました。
すると今度は明らかに僕が入店すると同時に笑っているような店員さんがいました。
おしゃれではないにしても決してダサい恰好をしているわけじゃないし、笑わせようとしていたわけでもない僕は明らかに自分が馬鹿にされていることに気づきました。
そこで冷静になった僕は、給料日が来るとひたすらその大事なお金を意味もなく失うための行為の愚かさに気づきました。
そして「なんでしたいことができないほどお金を失い、その上人から馬鹿にされるようなことを自発的にしていたんだろう」と思い、その後約一か月ほどかけて何とか完全にやめることができました。
4.最後に
以上が僕がスロットにはまってからやめるまでの話でした。
ハマっていた期間が短く、本当に人生が狂ってしまったりするほど深刻ではなかったにしても無駄にした時間とお金が確かにあるという事実は変わりません。
何が怖いかというと自分がはまってしまっている、自分が損をしているということになかなか気づくことが難しいということです。
もちろんこの世の中にはスロットで生計を立てるまではいかなくてもそのおかげでちょっと贅沢な食事を楽しめているような人もいるはずではあります。
ギャンブルをするのであればそのような人のように極めてしまうか楽しめるだけの余裕を持って娯楽として打つのがいいと思います。
僕のようにちょっと知識を持ってるけど娯楽としても打ってしまうようなどっちつかずな人間が一番損をしてしまうと思うので他の趣味を見つけたほうがいいと思います。
本当はもっと細かなエピソードを入れられればいいのですが、あまり文字数を増やしすぎてここまで読んでいただけなければ意味がないと思いましたのでこれくらいで終わりにさせていただこうと思います。
ぜひ、また読みに来てください。